インド舞踊は世界最古の歴史を持つと言われ、紀元前2500〜1700年にかけてモ ヘンジョダロ、
ハラッパを中心に栄えたインダス文明の遺跡の中で 青銅の踊り子の像が発見されており、この頃
既に原始的な踊りがあったものと思 われます。  

バラタナティヤムは南インドのヒンドゥ教の寺院で、デーヴァーダシー(神の 召使い)と呼ばれる
巫女 たちによって、神々に捧げる供物として 踊り継がれてきました。
 

この舞踊は10世紀頃に最盛期を迎えますが、イギリスのインド統治と共に一時 衰退し、現在
の上演 形式が確立されたのは19世紀に入ってからです。
  それ以前の踊りは寺院に残された壁画や彫刻に見ることができます。20世紀の初 頭にE・クリ
シュナ・アイヤー ル、ルクミニデイビー、その他の人々によるインド文化再認識の 動きによって、
舞台芸術として再生し、巫女以外の一般の人が教養のひとつとし て習うようになりました。  

バラタナティヤムの特徴は足で大地を踏み鳴らすダイナミックで力強いリズム と、直線的かつ
優美な 動きであり、体の細部(目、首、指先等)まで コントロールし、駆使する豊かな表現力と高
度な技術が要求されます。